「ローマの休日」など度々映画の舞台にもなったトレビの泉(Fontana di trevi)というと最近は、老朽化の影響で補修工事を行っていましたね。ここ1~2年の間にローマに観光に行かれた方は姿を見れなかった、という残念な思いをした方も多いのではないでしょうか。
やっと11月の上旬に補修工事がやっと終わり、16か月ぶりに池に水がそそがれました。
トレビの泉とはバロック時代に建てられた、ローマにある最も巨大なロココ様式の人口の泉です。1732年にNicola Salviが着工され、その後1762年にGiuseppe Panniniが完成させました。
ちなみに古代ローマにはその昔212個もの泉があったそうですよ。
そのたくさんある泉・噴水に向かってコインを投げること自体が神聖なる行為とされ、そこに祭られた神の気を鎮めるとされていた風習がもとになっているとのこと。
トレビの泉にもコイン投げに関する伝説があります。
1枚:ローマにまた来ることができる。
2枚:好きな人と一生一緒にいることができる。
3枚:嫌な夫や妻と別れることができる。
というように、コインの枚数によって異なるようです。現在は泉に投げ入れられたコインは全て回収されたのち半分はチャリティーに寄付されるとのことです!
その他にも、飲み水として使われていた頃、実はローマ一おいしいと言われていた泉の水。女性は戦に出かける恋人にコップにこの水を1杯汲んで飲ませ、飲み終わったコップを割って誠実でいると誓い、将来への愛を確かめ合っていたそう。それがもとで今では恋人や夫婦で泉の南側にある小さな水飲み場で一緒に水を飲むと永遠に別れないとのこと。この水は別名L’accaua dell’amore (愛の水)と言われています。
イタリアらしいロマンチックな逸話ですね。
ぜひ今度ローマ、トレビの泉を訪れたときはこの話を思い出して実践してみてください。
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